退職のときもらう6つの書類と返却するもの【PCや保険証は着払いOK?】

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一般的な企業に勤めている場合
退職時にはいろいろな書類が
送られてきます。

しかし
そのほとんどの書類
会社には発行の義務がない
ことを
ご存知ですか?

実は
発行の義務のない書類を
会社が善意で発行してくれています。

でも

たくさん書類があってよくわからない!
この書類何に使うの?
そもそも全部いるの??

と疑問に思いませんか?

必要な書類がわからず
手元にそろっていないと
退職後の手続きが
スムーズにできなくて
困ってしまいます、、
(申請して発行するまでに時間もかかります!)

退職してから
素早く手続きができるよう
あなた自身の状況によってよって
必要な書類を
わかるようにしておきましょう!

ここに書いてあること!
  • 退職のとき受け取っておきたい書類
  • 書類の用途と手に入る時期
  • もらえなかったときの対処法
  • 退職のとき返すもの


目次

退職のとき受け取る書類チェックリスト

  • 年金手帳
  • 雇用保険被保険者証
  • 源泉徴収票
  • 健康保険資格喪失証明書
  • 離職票
  • 退職証明書

年金手帳 (会社保管の場合)

・20歳の誕生日を過ぎると
日本年金機構より送付されます。

2022年4月1日より
年金手帳の新たな発行が
廃止
されることになり
持っていない人もいます。

用途

・年金の切り替え
・年金手帳には『基礎年金番号』と
将来年金を受給するための大切な情報が
記載されています。
つぎの就職先で
社会保険の加入手続きをするためには、
『基礎年金番号』『マイナンバー 』
のうち一つが必要となります。
どちらかの番号がわかれば
年金手帳自体はなくても問題ありませんが

会社に提出している場合には
必ず返却してもらいましょう。

手元に戻る時期

退職日当日~1か月程度
入社手続きが終わり次第返却されることもある

手元にないときまたは紛失したとき

・年金事務所にて基礎年金番号通知書を再発行

2022年4月1日より
年金手帳の再発行はできなくなりました。

その代わりに
基礎年金番号通知書
再発行するかたちとなっています。

雇用保険被保険者証

従業員が雇用保険に加入していることを
証明するもの
初めて雇用保険に加入したときに発行され
転職後も番号は引き継ぎされる

有効期限
離職してから
7年以上経過するとハローワークで
被保険者番号が抹消される

用途

・失業保険の申請
・転職先の会社へ提出

手に入る時期

就職してすぐもらっていることもあるが
基本的に退職のときにもらうことのほうが多い

手元にないとき

ハローワークで再発行

源泉徴収票

1年間の収入と納付した所得税額を記載した書類
年末調整のために
転職先に提出する必要があります。

用途

・確定申告
・年末調整
・転職先の会社へ提出(年末調整の時)

手に入る時期

退職日の1か月以内

所得税法第226条2により
源泉徴収票は
退職の日以後一月以内に
交付しなければならない
となっています。

手元にないとき

退職日から1か月経っても
源泉徴収票が届かない時は
会社の総務、経理など
担当部署に問い合わせましょう。

わたしは初めて転職した当時
源泉徴収票を
何に使うかわかってなかったので
年末調整の時期になったとき
転職先から

源泉徴収票を提出してね


と言われ

どこにしまったっけ???


となりとても焦りました、、

転職先で年末調整をするときには
必ず必要となるので
大事に保管しておきましょう!

自分で確定申告するときには
提出しなくても大丈夫です。

健康保険資格喪失証明書

健康保険の被保険者(退職者本人)や被扶養者(その家族)であった人が
社会保険の資格がなくなった日付を証明する書類

用途

・健康保険の切り替え
・任意継続の加入
・資格喪失の日を正確に知るために必要
・保険への加入の引継ぎの役割を果たす
・次の社会保険や国民健康保険へ加入の際に必要になる

被保険者(退職者本人)の
保険証の引き継ぎだけでいえば
退職した日付がわかればいいので
健康保険資格喪失証明書はなくても
問題ありません。

退職した日付がわかる証明書

❶退職証明書写し
❷雇用保険被保険者離職票写し
❸健康保険被保険者資格喪失届写し等
資格喪失の事実が確認できる事業主または
公的機関の証明印が押された書類

手に入る時期

会社が必ず発行しなくてもいいものですが
だいたい1週間程度で届きます。

手元にないとき

発行してくれない、または
1週間たっても届かない場合

全国健康保険協会(協会けんぽ)加入だったの人

発行は最寄りの年金事務所の窓口

健康保険組合加入だった人

各健康保険組合によって異なるため
加入先の健康保険組合へ問い合わせ

勤務先が倒産などして発行できない場合

最寄りの年金事務所に相談

紛失して再発行してもらいたい場合

最寄りの年金事務所に相談

専業主婦から離婚し就職する場合

退職とは異なりますが
こちらも書いておきますね。

離婚後すぐに就職するとき
新しい勤務先が
保険の手続きをしてくれるので
自ら加入手続きをする必要はありません。

離婚後すぐに就職しないとき
国民健康保険への加入が必要

になります。

この場合
市町村役場に転入届を提出し
あなた自身を世帯主とした
国民健康保険に加入します。

日本は皆保険制度が導入されています。
そのため健康保険の資格を喪失した後
新たな保険への加入手続きが必要です。

任意継続にするときには
資格喪失日から20日以内
「任意継続被保険者資格取得申出書」
を提出する必要があります。

保険へ加入するには
会社から発行された受理印のある
健康保険資格喪失証明書を

国民健康保険の場合には市町村役場に
社会保険なら新しい会社に
提出し健康保険の手続きをおこないます。

提出先提出書類期限
任意継続各自組合健保
協会けんぽ
任意継続被保険者資格取得申出書
と退職日が確認できる書類
資格喪失日(退職日の翌日)から20日以内
国民健康保険市町村役場健康保険資格喪失証明書加入手続は
事由発生後14日以内
社会保険転職先の会社健康保険資格喪失証明書(必要ないことも多い)転職後すぐ手続きすれば1〜3週後に手元に届きます。

健康保険資格喪失証明書を提出することで、
現在被保険の資格を喪失していることが証明でき
スムーズに手続きが進行します。

国民健康保険への加入も、
任意継続被保険者になる場合も
保険の種類に関係なく
被保険者資格喪失の手続きが
完了していることを

健康保険資格喪失証明書によって
証明する必要があります。

資格喪失の手続きが完了していなくても
退職後は
今まで使っていた健康保険証は
使用できません。

退職したら
保険証は速やかに
会社に返却しましょう。
扶養家族の保険証も同じです。

離職票

・雇用保険の加入期間や
会社の勤務状況などが明記されています。
雇用保険の中の失業保険の申請を
スムーズに行うには必要な書類

発行してもらうよう伝えなくても
一般的には出してもらえるものですが
念のために発行してもらうよう
お願いしておくほうが安心です。

離職票-1 資格喪失確認通知書(被保険者通知用)
離職票-2
左と右それぞれに記入欄が分かれています。
こちらも勤務先の会社作成によるもので、
左側には労働者、勤務先の情報、給料の支払い明細
右側には退職理由の記入がされています。

用途

・雇用保険の申請
・転職先への提出

もらう時期

退職者が離職票を受け取るのは
退職後約10日〜2週間前後

あなたが退職後
会社がハローワークへ
「被保険者資格喪失届」と
「被保険者離職証明書」を提出すると
(会社は退職翌日から10日以内に提出するよう
義務付けされています。
)

離職票-1)(離職票-2)が
ハローワークから交付され会社が受け取ります。

その後、離職票として
会社から退職者本人のもとへ郵送されます。

手元にないとき

14日たっても
自宅に届かない場合
には会社に連絡してみましょう。

基本的には
すぐ転職することが決まっていれば
必要はないのですが

次のような状況で必要となることがあります。

転職先からの提出を求められるとき

転職先で離職票の提出を
求められる可能性があります。
職歴を証明する書類なので、
求められたら速やかに提出しましょう。

転職できなくなったとき

考えたくないことですが、、
転職先が決まっていたのに
採用が取り消しになってしまった、、
入社辞退しないといけなくなった、、
など何があるかわかりません。

もしものときのためにも
手元に保管しておきましょう。

❸転職した会社を早期退職した場合

転職先が自分に合うか
実際に働いてみないとわかりませんよね?

すぐ辞めたくなって辞めてしまったら、、

失業手当の手続きが
必要になってきます。

自己都合退職では
「雇用保険の加入期間が
『離職の日以前2年間に』

12か月以上必要」
となります。

再就職先を早期に退職して
12か月に満たない場合でも
離職票があれば失業手当をもらえる可能性が
あるかもしれません。

前の仕事とと今の仕事の期間を足して
12か月となればよいので
万が一のケースを考えて
離職票も保管しておきましょう。

失業保険とは

失業保険は自己都合でも受給できます。
会社都合は期間が変わりますが
一般的に自己都合の方は
離職前の2年間で通算12ヶ月以上雇用保険に加入していると受給することができます。

他にも条件があるのでもし次の転職先が決まっていないならハローワークに一度問い合わせてみましょう。

⑥退職証明書(状況により不要)

会社が退職する労働者に対して
「労働者(あなた)が確かに退職したこと」
を証明する書類。
労働者である『あなた』が
希望すれば発行してもらえます

申請期限は退職してから2年間

一般的に離職票があれば
必要ないものですが
転職先に求められることがあります。

用途


・国民健康保険、国民年金への加入手続き
・失業保険の申請
・転職先の会社へ提出

手元にないとき

労働基準法第22条1項において
労働者(あなた)が請求した場合
使用者(会社)が
交付することを義務づけています。

書面にできる項目は次の5つ

・勤務していた期間
・業務の種類
・そこでの地位
・お給料
・退職理由(解雇の場合は、その理由を含む)

この5つの中で
あなたが書面にしてほしいものを
指定して書いてもらいます。
指定していないものを書くことは
禁止されているので
書いてある場合は
修正してもらうこともできます。

転職先が決まっている場合
①の勤務していた期間は
転職先の入社日とかぶらないように
書いてもらうようにしましょう。

返すものチェックリスト【郵送もOK着払いはトラブルの元!必ず元払いで!】

  • 健康保険証
  • パソコン・タブレット(付属品すべて)
  • スマホ・携帯電話
  • 制服
  • 社員証、身分証明書(名札、社員証、IDカード、)名刺
  • 通勤定期券
  • 業務上作成した書類やデータ、マニュアル
  • 会社のお金で購入したものや借りている書籍など

返却方法は

手渡し
郵送(必ず元払い)

の2つになります。

可能であれば手渡しが確実ですが
退職した後であれば
会社に確認の上、郵送も可能です。

基本的に
会社から支給されたものは
全て返却しましょう。

会社に確認する前に
勝手に
書類やデータを消去したり
処分することないようにしましょう。

会社に所有権があるものだと
損害賠償請求に発展する可能性もでてくるので
気をつけましょう。

健康保険証

返却する前に
念の為コピーを取っておきましょう。

使用できるのは退職日まで
退職日翌日から使用できない

手渡しで返却できるなら確実なのでベスト
無理な場合には郵送もOK!

郵送の場合には送った
証拠が残るように簡易書留

送る。

もちろん元払いで送りましょう。
着払いは受け取ってくれない可能性も、、
トラブルになりそうなことは避けましょうね。

スマホ・携帯電話、パソコン・タブレット、付属品全て(USBメモリー、マウス、マウスパッド、充電器など)

手渡しで返却できるなら手渡し
退職日当日に会社に置いておく
退職日までに返せない場合は
直接持っていけるなら手渡しが安心
できない場合は郵送でOKです。

注意事項も含め
退職後パソコンや保険証など返却物が残っていたときの対処法
詳しく書いてる記事があるので
参考にしてみてくださいね。

制服

制服などは
クリーニングしてから返却しましょう。

これも郵送でOKです。

社員証、身分証明書(名札、社員証、IDカード、)名刺

社員証や身分証明書、名刺も返却しましょう。

とくに取引先の名刺は要注意です。
名刺には個人情報がたくさん詰まっているので
取り扱いには気をつけましょう。

転職先で
取引先や顧客の名刺を使ったことで
損害賠償請求された事例もあります。

余計なトラブルを避けるためにも
全て返却しておきましょう。

通勤定期券

法律的には会社が交通費を支払う義務はないため
交通費や定期券について就業規則に書いてあれば
それに従うようにしましょう。

法律で特に決められていないことは就業規則で確認しましょう。

例えば

定期券が半月または1ヶ月以上余っている
前払いで交通費をもらっている
有給休暇を使って辞める場合には
その間の交通費、定期券はどうなるかなど

わからない場合には
会社に確認を取りましょう。

基本的に
会社から支給されているもの全て
お返しすると考えておきましょうね。

業務上作成した書類やデータ、マニュアル

あなたが作った書類やデータ
あなたがもらったマニュアル

同じく全て返却しましょう。

ロッカーの鍵や
社宅を借りていたなら部屋の鍵
車や原付の鍵など返却しましょう。

会社のお金で購入したもの
支給されたもの
借りている書籍など
返せるものは返しておくと
トラブルになりませんよね。

退職後の返却物についてはコチラ

詳しい記事があるので
参考にしてみてくださいね。

まとめ:退職代行に申し込みする前に必要ない書類など把握しておこう!

ここでは
退職のときにもらうべき書類
その用途
返すべきものを解説しました。

もらうべき書類は
退職時にすべて申請して
手元にあるようにしておきましょう。

そして
支給されたものは
返却するようにしましょうね。

さいごに

受け取る書類チェックリスト

  • 年金手帳
  • 雇用保険被保険者証
  • 源泉徴収票
  • 健康保険資格喪失証明書
  • 離職票-1 -2
  • 退職証明書

返すものチェックリスト

  • 健康保険証
  • パソコン・タブレット(付属品すべて)
  • スマホ・携帯電話
  • 制服
  • 社員証、身分証明書(名札、社員証、IDカード、)名刺
  • 通勤定期券
  • 業務上作成した書類やデータ、マニュアル

もらうものと
返却するもののチェックシートを使って
確認してくださいね。

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この記事を書いた人

こんにちは!のあです。当サイトに
訪問してくださりありがとうございます。
大学卒業はブラック企業に入社後1年で退社。
そこからお気楽な医療事務を経て
30歳で3年間歯科衛生士の専門学校へ。
今の仕事を辞められなくて悩んでいる、
このまま仕事を続けていていくことに不安を感じている、何かを変えたいなど
こんなふうにかつてのわたしと同じような悩みを
持つ人のお役に立つことができれば嬉しいです。

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